シニア世代を思いっきり楽しむ|60代からの暮らし・趣味・ペット・自然と生きるブログ

🎼ハーモニカのある暮らし ~第七章~ ハーモニカを誰かに聴かせる喜び

人前で吹くことで、ハーモニカの楽しさは何倍にも広がります

ハーモニカは、一人で吹いていても十分に楽しい楽器です。

孫の笑顔、友人の拍手、仲間とのハーモニー・・・
それらが心の奥に残り、「もっと吹いてみたい」という気持ちを呼び覚まします。

人前で吹くことは、上手に演奏することが目的ではありません。
あなたの息で生まれた音を通して、人と心がつながる瞬間を味わうこと。
それこそが、ハーモニカのもう一つの魅力です。

理由~音楽は“聴かれることで完成する”ものだからです

音楽の素晴らしさは、音を出す側と聴く側がいて初めて生まれます。

たとえ小さな会場でも、たった一人の聴き手でも、
そこに「誰かが聴いてくれる」という状況があるだけで、
音はより優しく、より豊かに響きます。

さらに、誰かのために吹くことは、
自分のために吹くことにもつながります。

家族の記念日に一曲、友人の誕生日にメロディをプレゼント、
地域の集まりで懐かしい童謡を演奏・・・
そんな場面が生まれるたびに、自分の音が誰かの笑顔や涙を呼ぶことを実感します。

音楽は、年齢を超えて人をつなぐ架け橋。
ハーモニカは、その橋を最も自然に渡れる楽器なのです。

具体例~人と音でつながる、ハーモニカの物語

最初は部屋でひとり、毎晩少しだけ吹くのが習慣だった。
そんなある日、遊びに来た孫に「おじいちゃん、何それ?」と聞かれ、
「ちょっと聴いてみるか」と「きらきら星」を吹いてみたら、
孫が手を叩いて笑顔を見せてくれたなんてこともあります。

その笑顔を見て、「ああ、音楽って人に届くんだ」と胸が熱くなります。
そんなことがあれば、「次は何を吹こうかな」と毎晩楽しみながら練習ができるようになります。

また、地域のサークルで初めての発表会の機会があれば。
「こんなに緊張するなんて」と思いながらも、
「ふるさと」を吹き終えたとき、会場から大きな拍手が起れば、
その拍手を聞いた瞬間、祖語く感動することでしょう。
発表会が楽しみになり、仲間たちと新しい曲に挑戦することもできます。

そして、サークルや教室で出会う仲間の存在も大きな支えになります。
ひとりで練習していた頃は「この曲、難しいな」と思っていたものが、
仲間と吹くと不思議と楽しくなるものです。

音楽を通してできた絆は、年齢を超えて人生の宝物になるのです。

まとめ:うまさよりも、心で伝わる音を

ハーモニカを人前で吹くというのは、決して特別なことではありません。
上手に演奏する必要も、完璧なリズムで吹く必要もないのです。

大切なのは、聴く人の心に「あなたの音」が届くこと。
たった一音でも、真心がこもっていれば、それは立派な演奏になります。

人前で吹くことで、音楽はあなたの世界を広げます。
誰かが笑ってくれる、拍手をくれる、思い出話をしてくれる・・・
その一つ一つが生きる力になります。

音楽には、人と人を結び直す不思議な力があります。
ハーモニカを通して生まれる拍手や笑顔は、演奏者と聴き手の心をやさしく包み込みます。

今日、あなたが誰かのために一曲吹いたら、それはもう立派なステージです。
聴く人が一人でも、その時間は特別なコンサートになります。

ハーモニカの音色がつなぐ人の輪は、年齢を超え、世代を超えて、広がっていくのです。

 


error: Content is protected !!
上部へスクロール