シニア世代を思いっきり楽しむ|60代からの暮らし・趣味・ペット・自然と生きるブログ

🎼ハーモニカのある暮らし ~第二章~ あなたにぴったりの一本を見つけるために

最初の一本は「複音ハーモニカ・C調」がおすすめです

音がやさしくて親しみやすく、日本の童謡や歌謡曲にぴったり合います。
教材や教室も多く、吹き方を学びやすいことも大きな理由です。

楽器選びで迷ってしまうと、
せっかくの「やってみたい」という気持ちが薄れてしまいます。

まずは一番扱いやすくて音楽の楽しさを感じやすい、
複音ハーモニカから始めることが、長く続けるための第一歩になります。

理由~音色、扱いやすさ、安心感のすべてが揃っています

複音ハーモニカは同じ音を少しだけズラして二枚のリードで鳴らすため、
ふんわりとした揺らぎのある音が特徴です。
まるで風にのる鈴の音のような柔らかさがあり、
「ふるさと」や「赤とんぼ」のような懐かしいメロディにぴったり合います。
この音色は聴く人の心をほっとさせ、
自分で吹いていても自然に表情がゆるむような優しさがあります。

さらに、複音ハーモニカの楽譜は初心者でも理解しやすく、
五線譜ではなく「穴番号」で書かれています。
数字の下に矢印があると吹く、上向きなら吸うというシンプルな構造です。
楽譜が苦手でも安心して演奏できるのは大きな安心材料です。

教材本や動画も複音ハーモニカ向けが特に多いため、
学べる環境が整っています。

また、複音ハーモニカは息を強く吹き込みすぎなくても音が鳴ります。
高齢の方に負担が少なく、優しい呼吸で演奏できるため、
無理をせずに続けられます。

具体例~種類ごとの特徴と、失敗しない選び方

 

 

「10穴ハーモニカ」は「ブルースハープ」とも呼ばれ、
吹くと吸うで音階が変わり、息の強弱で表情をつけやすい楽器です。
ジャズやブルース、ポップスなどに向いており、
感情豊かに演奏できるのが魅力です。
ただし吸う音が多く、音を曲げる「ベンド」というテクニックも加わるため、
複音ハーモニカに比べて少しだけ練習が必要になります。
将来的に挑戦するには面白い楽器ですが、
最初の一歩としては複音ハーモニカのほうが安心です。

 

「クロマチックハーモニカ」は横にスライド式のレバーがついており、
そのレバーを押しながら吹くと半音を出せます。
ピアノと同じように全ての音が出せるため、
クラシックやジャズ、映画音楽など幅広いジャンルが演奏できます。
豊かな表現力が魅力で、プロの演奏家も多く使用しています。
ただし、価格が高めで、構造も少し複雑なため、
ある程度慣れてから挑戦する方が楽しく進められます。

 

複音ハーモニカを選ぶ際は、最初はC調で問題ありません。
理由は、教材はほとんどC調に対応しており、
合奏や教室などでもC調から始めることが多いからです。
音の並びがドレミファソラシドの順番になっているので感覚的に理解しやすく、
鍵盤楽器や歌と合わせる場合にも便利です。
ケースがついているものを選べば持ち運びも簡単で、楽器を長く綺麗に使うことができます。

楽器は心に寄り添うものですから、
自分が好きだと思える一本を選ぶことが、続けるための大きな力になります。

まとめ:まずは一本、音を鳴らすところから始めましょう

息を吹き込んで初めて音が鳴った瞬間、
胸の中に小さな感動が広がります。
その音は、経験や年齢ではなく、あなたの“今”そのものが奏でる音です。

楽器店で手に取ってみるのも良いですし、
通販で購入して自宅でそっとケースを開けるのも素敵です。
指先で冷たい金属の感触を確かめ、
唇に当て、そっと息を吹き込んでみてください。
はじめはたどたどしくても、かすれた音でも構いません。
そこから少しずつ、自分だけの音色が生まれていきます。

人生の後半だからこそ、新しい音を奏でる喜びはひときわ輝きます。
ハーモニカは大げさではなく、
心を豊かにし、人とのつながりを生み、毎日に色と音を加えてくれる存在です。

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