
買い物に行く、病院へ行く、用事を済ませに行く。
大人になると、外へ出かけるときには、いつの間にか「目的」があることが多くなります。
でも子どものころは、もっと違ったような気がしませんか。
「ちょっと外へ行ってくる」それだけで出かけて、面白そうなものを見つけたら立ち止まる。
知らない道があったら、少しだけ入ってみる。
そんな時間と好奇心がありましたよね。
たまには大人も、あてのないお出かけをしてみませんか?
どこか特別な場所へ行くと決めるのではなく、今日は家の近所を、ちょっとぶらぶらしてみるのもいいかも・・・
「どこへ行こう?」を決めなくてもいい
出かけようと思ったとき、「どこへ行く?」、「何を見る?」、「何時までに帰る?」、と予定を決めてしまうことがあります。
もちろん旅行や遠出なら、それも大切です。
でも近所を歩くくらいなら、何も決めずに玄関を出てみませんか?
最初の角まで来たら、「今日は右へ行こうかな」それくらいでいいのです。
次の交差点では、「こっちの道、久しぶりだな」と思った方向へ行ってみる。
目的地を目指して歩くのとは違って、そのとき気になった方向へ進めることが、ぶらぶら歩きの面白さです。
いつもの町を「知らない町」のように歩いてみる
長く住んでいる町でも、実際に歩いたことのない道は意外とあります。
車では何度も通っているのに、一度も歩いたことのない場所。
いつも曲がる交差点を、今日はまっすぐ行ってみる。
駅へ向かう道ではなく、反対方向へ歩いてみる。
すると・・・
「こんなところに小さな公園があったんだ」、「この道、ここにつながっていたのか」、「こんなお店、いつできたんだろう」と、小さな発見があります。
観光地でなくても、自分が知らなかったものを見つければ、それはちょっとした旅気分です。
気になるものがあったら立ち止まる
目的地がない外出には、もう一ついいところがあります。
急がなくていい。
きれいな花が咲いていたら、ちょっと立ち止まって見る。
面白い看板があったら読んでみる。
昔ながらのお店があったら、店先を眺めてみる。
公園から楽しそうな声が聞こえたら、少しベンチに座ってみる。
空がきれいなら、立ち止まって見上げてみるのもいいですね。
普段なら通り過ぎてしまうものを、今日は少しだけ眺めてみます。
「役に立つものを見つけよう」なんて考えなくて、気になったものを見てみるだけで、なんだかワクワクしてきます。
「なんかいいな」、「こんなところにこんな店が」それだけで十分です。
路地を一本変えるだけでも景色は変わる

毎日の生活では、どうしても最短の道を選びがちです。
家から駅へ、家からスーパーへ、家からコンビニへ、いつも同じ道を歩いていると、町の景色もいつも同じに見えてきます。
でも帰り道に、一本違う道を通ってみるだけで・・・
小さな神社を見つけたり、庭先の花がきれいな家を見つけたり、知らなかった抜け道を発見したりすることがあります。
「ここを曲がったら、どこへ出るんだろう?」、そんな小さな好奇心を楽しんでみましょう。
もちろん、安全に歩ける範囲で、暗くなってから知らない道へ入ったり、交通量の多い危険な道を無理に歩いたりする必要はありません。
気になったお店に入ってみる
ぶらぶら歩いている途中で、「こんなお店あったかな?」と思うこともあります。
パン屋さん、喫茶店、和菓子屋さん、本屋さん、小さな雑貨店・・・
毎日前を通っているのに、一度も入ったことがないお店もあるかもしれません。
そんなときは、「今日は入ってみようかな」と扉を開けてみるのも、小さな冒険です。
何も買わなくてもいいお店なら、ちょっと見るだけでも構いません。
パンを一つ買って帰る、喫茶店でコーヒーを飲む、季節のお菓子を一つ選ぶ・・・
それだけで、普通の日に小さな幸せが一つ増えます。
公園のベンチで何もしないのもいい
歩いていたら、少し疲れることもあります。
そんなときは公園のベンチで休みましょう。
ここでも、「休んだら、また歩かなきゃ」と考えなくて大丈夫です。
そのまま帰ってもいいですからね。
座っていると、歩いているときとは違うものが見えてきます。
風で木の葉が揺れていたり、鳥が歩いていたり、犬の散歩をしている人が通ったり。
何か特別なことが起こるわけではありません。
でも、何もしないで町を眺める時間も、案外悪くないものです。
1000円だけ持って「小さな旅」も面白い
ちょっと遊びを入れるなら、
「今日は1000円だけ使っていい」なんて決めて、出かけてみるのも面白そうです。
何に使うかは決めません。
コーヒーでもいい、パンでもいい、お菓子でもいい。
そのまま、使わずに帰ってきてもいい。
大切なのは1000円を使うことではなく、
「今日は何が見つかるかな」
という気分で出かけることです。
いつもの町でも、ちょっとしたイベントになります。
もちろん、お金を使わない0円ぶらぶら旅でも十分楽しめます。
スマホで「今日の一枚」を撮ってみる

ぶらぶら歩きには、スマートフォンもよく合います。
写真をたくさん撮る必要はありません。
道端に咲いている花、上を見れば空に浮かぶ雲、こんなところに古い建物が、この看板面白いな・・・
なんて思ったものを撮ってみましょう。
帰ってから写真を見ると、「今日はこんなところを歩いたな」という小さな思い出になります。
毎回一枚ずつ残していけば、自分の町の小さなアルバムができあがります。
何も見つからない日があってもいい
せっかく出かけたのだから、「何か面白いものを見つけなきゃ」と思う必要はありません。
今日は特に何も見つけられなかった、そんな日もありますよ・・・
ぶらぶら歩きは、家を出て、少し歩いて、外の空気を感じて、また家へ戻ってくる。
ぶらっと気が向くままに歩く時間、そんな日があるのも楽しみですね。
大切なことは・・・
「楽しまなきゃ」まで、新しい宿題にしない、ということです。
これは、このサイトで大切にしていきたいことの一つです。
今日は最初の角を、いつもと反対へ
「ぶらぶら歩いてみよう」といっても、どこへ行けばいいか迷ったら、とても簡単な方法があります。
まず、玄関を出てみましょう。
そして、いつもの道を少し歩きます。
最初の角に来たら、いつもとは反対方向へ曲がってみる、ちょっとした冒険気分ですね・・・
いつもと違った、面白そうなものに出会えるかもしれません。
そんなものに出会ったら、ちょっと立ち止まってみる。
そう、スマホに残してみるのもいいですね・・・
気になるお店があったら覗いてみる、疲れたら帰る、目的地も、歩数の目標もいりません。
「この先には何があるんだろう」そんな小さな好奇心だけ持って出かけてみませんか。
遠くへ旅行しなくても、知らない景色は案外すぐ近くにあります。
さて、今日はどちらへ曲がってみましょうか。
今日もちょっといい日になりそう。
