
もくじ
はじめに:“好き”が増えると、人生はどんどん楽しくなる
毎日を楽しんでいる人たちに共通していることがあります。
それは、「好きなこと」がたくさんあるということです。
特別な才能があるわけでも、お金や時間がたっぷりあるわけでもありません。
ただ、暮らしの中に小さな“好き”を見つけて、大切にしているのです。
「好き」は、人生を彩る魔法のようなものです。
好きな音楽を聴くだけで気分が明るくなったり、好きな景色を見るだけで心がほっとしたり。
そんな小さな喜びが増えていくと、毎日が少しずつ楽しく、心地よいものに変わっていきます。
今回は、暮らしの中で“好き”を増やしていくためのヒントを、ゆったりとお話ししていきましょう。
“好き”は探しに行かないと見つからない
「好きなことがない」と感じている人も少なくありません。
でも本当は、「ない」のではなく、まだ「出会っていないだけ」なのです。
好きなことは、待っていても自然にはやってきません。
自分から探しに行くことで、少しずつ出会えるようになります。
たとえば
ふと立ち寄った本屋で気になる本を手に取ってみる、テレビで見た料理を作ってみる、通りがかりのカフェに入ってみる。
そんな小さな行動の積み重ねが、“好き”との出会いにつながります。
ポイントは、「完璧にできるかどうか」を考えないことです。
上手にできなくても、「なんだか楽しいな」と感じられたら、それは立派な“好き”の種です。
その種を大切に育てていけば、暮らしの中に小さな喜びがどんどん増えていきます。
“心が動く瞬間”を見逃さない

“好き”は、頭で考えるものではなく、心が動く瞬間にこそ隠れています。
たとえば、「これ、いいな」「ちょっと気になるな」と感じたとき、それが“好き”のサインです。
私たちは大人になると、つい「年齢的にどうかな」「今さら始めても…」と頭で考えてしまいがちです。
でも、その“考え”が心の声をかき消してしまうことがあります。
大切なのは、「心が動いた」という事実そのものです。
そこには、あなたの“好き”のヒントが必ず隠れています。
気になる映画、手に取ってみたくなる雑誌、つい目がいってしまう雑貨。
そうした小さなときめきに気づけるようになると、毎日の中で“好き”がどんどん見つかるようになります。
“小さな好き”を暮らしに散りばめる
“好き”というと、大きな情熱や特別な趣味を想像する人もいますが、
実はもっと小さなものでいいのです。
むしろ、「小さな好き」を暮らしのあちこちに散りばめることが、毎日を楽しくするコツです。
お気に入りのカップでお茶を飲む、好きな香りの柔軟剤を使う、心が落ち着く音楽を流す。
ほんのささいなことでも、心が喜ぶ瞬間が増えれば、それだけで一日が心地よくなります。
「好き」は、大きければいいというものではありません。むしろ、日常の中にたくさんある小さな“好き”こそが、人生の彩りを増やしてくれるのです。
“好き”を言葉にしてみる
暮らしの中で“好き”を増やしたいなら、それを「言葉にすること」も効果的です。
「私、こういう香りが好き」「この色を見ると落ち着く」
と声に出したり書き出したりしてみると、意識がはっきりと向くようになります。
言葉にすることで、「好き」が自分の中で明確になり、それに関わるものを自然と選び取るようになるのです。
「好き」を意識して選んでいくと、家の中の空間も、持ち物も、日常の過ごし方も、少しずつ自分らしい心地よさに変わっていきます。
また、「好き」を共有すると、人とのつながりも広がります。
「私もそれ好き!」と共感してくれる人が現れたり、新しい情報を教えてもらえたりと、暮らしの楽しみがさらに増えていくのです。
“苦手”の中にも“好き”のヒントがある

意外に思うかもしれませんが、「苦手なこと」の中にも“好き”のヒントが隠れていることがあります。
たとえば
「料理は苦手だけど、お菓子作りは楽しい」とか、「運動は嫌いだけど、自然の中を歩くのは好き」といった具合に、
苦手なものを細かく見ていくと、実はその中に“好き”が潜んでいることがあるのです。
「全部イヤ」と思っていたことの中に、「ここだけは嫌じゃない」と思える部分があれば、それが“好き”の入り口です。
苦手を避けるのではなく、少し掘り下げてみると、新しい発見があるかもしれません。
“好き”を共有すると、楽しさが倍になる
“好き”は、誰かと共有すると楽しさが倍になります。
同じ映画が好きな人と感想を語り合ったり、同じ趣味を持つ仲間と情報交換をしたりする時間は、
とても刺激的でワクワクした空間の中にいて、とても心地よいものです。
人と共有することで、自分の“好き”が深まり、広がっていきます。
「そんな見方があるんだ」「そういう楽しみ方もあるんだ」と新しい世界に出会えることもあります。
誰かと“好き”を語り合う時間は、人生の宝物のようなひとときです。
また、共有することで新しい“好き”が生まれることもあります。
人の話を聞くうちに興味が湧いてきて、自分もやってみたくなる。
そんな出会いが、新しい楽しみの扉を開いてくれるのです。
“好き”は変わってもいい
“好き”は、ずっと同じである必要はありません。
むしろ、年齢や環境とともに変わっていくのが自然です。
昔は夢中になれなかったことが、今になって「面白い」と感じられることもありますし、その逆もあります。
大切なのは、「変わること」を恐れないこと。
「もう飽きた」と感じたら、それは次の“好き”を探すタイミングです。
ひとつの“好き”が終わっても、新しい“好き”がきっと見つかります。
人生のどの段階でも、私たちは新しいときめきに出会うことができるのです。
まとめ:“好き”があるだけで、毎日はこんなに変わる
“好き”は、人生を支えてくれる力です。
好きなものがあると、それだけで毎日に意味が生まれ、暮らしが少しずつ輝き始めます。
「今日はあれをしよう」「これが楽しみ」と思える時間があるだけで、心は前向きになり、毎日がいきいきと動き出すのです。
そして、“好き”は特別なものではありません。
身近なところに転がっている小さなときめきに気づき、それを大切にしていけばいいのです。
心が動く瞬間を逃さず、好きなものをひとつずつ増やしていけば、人生はどんどん豊かになっていきます。
今日から少しだけ、“好き”を探すアンテナを立ててみてください。
気がつけば、暮らしのあちこちに小さな喜びがあふれていて、「毎日って案外、悪くないな」と感じられるようになるはずです。
毎日をちょっと特別にする工夫