
もくじ
はじめに:小さな工夫が、暮らしを豊かに変える
毎日の暮らしは、特別なことがなくても、ちょっとした工夫で驚くほど心地よくなります。
大きな変化を起こさなくても
「好き」「気持ちいい」「ほっとする」と感じる瞬間を
少しずつ増やしていくだけで、暮らしはどんどん輝きを増していきます。
“心地よさ”とは、人によって感じ方が違います。
静かな時間が好きな人もいれば、にぎやかな空気の中で元気をもらう人もいます。
大切なのは、誰かの真似をすることではなく、
「自分が心地よいと感じるポイント」を知り、それを暮らしの中にちりばめていくことです。
今回は、毎日をもっと豊かにする“心地よさの仕掛け”について、ゆったりとお話ししていきましょう。
朝の時間を丁寧に過ごす
一日の始まりは、暮らし全体の空気をつくります。
朝をどんなふうに過ごすかで、その日一日の気持ちが大きく変わります。
だからこそ、朝時間には“心地よさ”の仕掛けを散りばめてみましょう。
たとえば
目覚めたらまずカーテンを開けて朝の光を浴びる。
新鮮な空気を取り込むために窓を開け、深呼吸をする。
ゆったりとした気分で
お気に入りのマグカップでお茶やコーヒーを楽しむ。
お気に入りの曲を聴いたり好きな本を読む。
そんな何気ない行動が、心と体を優しく目覚めさせてくれます。
朝は“整える時間”と考えると、気持ちが前向きになります。
慌ただしく一日を始めるのではなく、少しだけ自分のための時間をとってあげましょう。
その積み重ねが、暮らし全体を心地よくしていきます。
「お気に入りの場所」をつくる

心地よさの仕掛けとしてとても効果的なのが、「お気に入りの場所」をつくることです。
家の中の一角に、自分だけの小さな“癒し空間”を作ってみましょう。
たとえば
窓辺に椅子と小さなテーブルを置いて、読書やお茶を楽しむコーナーを作ってみる。
お気に入りの写真や植物を飾って、自分だけの世界観を表現する。
照明を工夫して、夜はやさしい光に包まれる空間を演出してみる。
ほんの少しの工夫でも、その場所が“特別な時間”を過ごすための空間になります。
その場所に座るだけで心が落ち着く、自然と笑顔になれる。
そんな「お気に入りの場所」があると、毎日の暮らしがぐんと豊かになります。
空間を心地よく整える
暮らしの“心地よさ”は、空間からも生まれます。
家の中がすっきり整っていると、心まで軽やかになります。
逆に、ものがあふれていたり、動線が悪かったりすると、
それだけで無意識にストレスがたまってしまうものです。
まずは、「いらないもの」を手放すところから始めましょう。
長年使っていないもの、見るたびに気持ちが沈むものは、思い切って処分ましょう。
空間に余白が生まれると、心にも余裕が生まれてきます。
そして、「好きなもの」だけに囲まれる工夫をしてみましょう。
好きな色、好きな香り、好きな素材など・・・
それらを選んでいくと、空間がどんどん自分らしくなり、いるだけで心地よい場所へと変わっていきます。

五感を満たす工夫をする
“心地よさ”は、五感を通じて感じるものです。
だからこそ、視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚のすべてに、小さな工夫を散りばめてみましょう。
たとえば
視覚には、お気に入りのアートや植物を置いてみる。
聴覚には、好きな音楽や自然の音を流してみる。
嗅覚には、アロマやお香のかおりを演出してみる。
触覚には、手触りのよいブランケットやカーペットを置いてみる。
味覚には、お気に入りのお茶や手作りのお菓子を用意してみる。
五感が喜ぶ瞬間が増えると、暮らし全体がやさしく豊かになります。
ひとつひとつは小さなことでも、積み重ねると大きな“心地よさ”へとつながっていきます。
“小さな楽しみ”を習慣にする

暮らしの中に「小さな楽しみ」を取り入れることも、心地よさを高める大切な仕掛けです。
特別なイベントがなくても
「今日はこれを楽しもう」という時間があるだけで、毎日はずっと明るくなります。
たとえば
午後のひとときに好きな音楽を聴く時間を作ってみる。
本屋によって好きな本を見つけてみる。
季節の花を一輪飾ってみる。
夜はお気に入りの映画を観る時間を作ってみる。
ほんの些細なことで構わないので
「これをやると気分が上がる」という時間を自分にプレゼントしましょう。
こうした小さな楽しみは、暮らしを「ただ過ぎていく時間」から、「心が動く時間」に変えてくれます。
そして、それが積み重なることで、「毎日が楽しい」と感じられるようになります。
季節の移ろいを感じる
季節を意識することも、“心地よさ”の大切な要素です。
春の花の香り、夏の風の音、秋の紅葉、冬のぬくもりなど
自然とともに暮らすと、毎日が小さな発見と喜びで満たされます。
たとえば
季節の花を飾る、旬の食材で料理をする、季節の行事を楽しむなど
暮らしの中に季節感を取り入れてみましょう。
小さな変化を感じ取ることで、日々の暮らしがぐんと豊かになります。
季節は待っていてもやってきますが、「感じよう」と意識することで、より深く楽しめるようになります。
自然のリズムとともに暮らすことは、心と体を整える最高の仕掛けです。
自分の“好き”を大切にする
心地よさの本質は、「自分の好きなもの、大切にしたいものに囲まれているかどうか」です。
他人の基準ではなく、自分の価値観を大切にすることが何よりも大切です。
たとえば
周りから見て「地味」と思われる趣味でも、自分が楽しいならそれでいいです。
服装やインテリアも同じです。「自分が好きかどうか」を基準に選ぶと、暮らしは自然と心地よくなっていきます。
“好き”を大切にする暮らしは、自分への信頼にもつながります。
「自分が心地よいと思える暮らしを自分でつくっている」という実感が、自信となって心を支えてくれます。
まとめ:心地よさの仕掛けは、日常の中にある
暮らしの“心地よさ”は、特別なことをしなくても、日常の中にたくさんあります。
朝の光、好きな香り、居心地のいい椅子、季節の移ろい、小さな楽しみ・・・
そうした一つひとつを丁寧に感じ取り、暮らしに取り入れていくことが、心地よさを育ててくれます。
そして大切なのは、「誰かの心地よさ」ではなく「自分の心地よさ」を大切にすること。
自分の感覚を信じ、自分らしい暮らしをつくっていくと、毎日は今よりもっとやさしく、もっと豊かになっていきます。
今日からできる小さな仕掛けを、ひとつでも暮らしの中に取り入れてみましょう。
それはきっと、あなたの毎日に“心地よさ”という彩りを添えてくれるはずです。
毎日が楽しくなる!シニアにおすすめの趣味